越喜来で穫れた旬のホヤを丸ごと1個使用した、ぜいたくな風味のレアスモークです。

身の厚くなる時期の新鮮なホヤを、殻付きのまま一度冷凍し、旨味をぎゅっと凝縮。約60℃で1時間ほどじっくり燻すことで、しっとりとした食感とホヤの甘みを楽しめる逸品に仕上げました。

スモークに使用したチップは、地元に自生するクロモジの木。
宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」にも登場する落葉低木で、手折るとかすかに柑橘系の香りがします。このクロモジのチップと葉で燻すことにより、独特のくさみを消し、ホヤ本来の味わいを深めました。

調味料は一切なし、原材料はホヤのみというぜいたくさは、まさにプレミアム。
日本酒や焼酎だけでなく、ビールやワインにも合う、大人の佳肴をぜひお試しください。

冷蔵庫から取り出し、パウチを開けてすぐに召し上がっていただける手軽さも魅力の一つ。
そのままでも、軽く炙っても美味しくお召し上がりいただけます。

ところで、ホヤをご存知ですか？

三陸を代表する食材にして、その鮮烈な味わいによって好みが極端に分かれるホヤは、甘い・辛い・苦い・酸っぱい・塩辛いの五種の味を持つ唯一無二の食材と言われ、また亜鉛、鉄分、EPAなどの栄養を豊富に持つスーパーフードとしても注目されています。

ホヤは鮮度が命。極度に鮮度落ちが早く、産地の味わいは格別。

そんなホヤですが、足がとても早く、これだけ物流が発達した昨今でさえ、鮮度の良い状態でお届けするのが難しい海産物です。
実はホヤ漁師である私も鮮度が落ちた時の独特の臭みが苦手で、船上で水揚げしたばかりの本当に新鮮なホヤしか食べられません。（船の上で食うホヤは最高ですよ）

ホヤが苦手な私が食べられるように開発しました。

私はお酒が大好きなのですが（笑）...このホヤを肴にして楽しむのが、ちょっとした夢でした。なんとか普通に食べられないか...と色々と試行してたどり着いたのが、この「ホヤのレアスモーク」です。
余分な味付けは一切せず、新鮮な状態のホヤをレアに仕上げることで、臭みを消しながらも塩味と甘みを、芳醇なスモークの香りで閉じ込めました。